群馬県における中小建設業の経営戦略
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概要
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建設業においては需要(建設投資)と供給(業者数)のギャップが拡大しているため,今後倒産や廃業が多くなることが確実視されている。建設業はこれまで地域の社会基盤整備や雇用創出に貢献してきたが,近年は自然災害からの復興にも不可欠の産業だとして,その社会的重要性が高まっている。そこに地域建設業を社会的に支援することの意義を見出すことができるが,これまで建設需要の半分近くは公共工事に依存し,しかも重層的な下請構造があるため,特に地方の中小建設業にはマーケティングマインドが欠如しているところが多い。その結果,新分野進出が求められる現在の環境下で,闇雲に他社の成功事例を求めたり,コンサルタントに"正解"を聞こうとする経営者が少なくない。本稿はまずこれら建設業の経営戦略のアプローチとして,マーケットアプローチと経営資源アプローチの2つがあることを示す。そして自社が主導的にそれらを摺りあわせることにより戦略を導く必要性を主張する。
- 新島学園短期大学の論文
- 2006-03-31