成人看護学実習の形態の違いによる学生の自己評価の差
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概要
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付属の実習施設がない養成施設では,領域が変わる度に実習場も変わることが多い。学生は実習を行う場が変化する毎に,環境の変化に対応しながら実習を進めていかなくてはならず,先行した実習での経験を次に十分生かせていなかった。そこで,研究者らは成人看護学実習I (4週間)とII (3週間)を可能な限り実習病棟および教員を固定し連続して行うようにした。実習施設の状況から,(1)実習病棟も指導教員も同じ群,(2)実習病棟も指導教員も違う群,(3)その他の群(どちらか一方が同じ)の三群になった。学生が自己評価項目をVASで記入し,成人看護学実習I最終評価から成人看護学実習IIの中間評価の差を統計学的に比較した。結果,多くの項目で三群間に有意差があり,実習病棟や指導教員が同じ場で実習した学生群は,実習場が同じであるということによって,それまでの発達を後退させることなく実習することができたのではないかと推測した。
- 弘前学院大学の論文
- 2006-03-31
著者
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