対人コミュニケーションの成立において,非言語的表現は言うまでもなく大きな役割を占めており,それは心理療法というクライエントと臨床家のふたつの主体のかかわりの場においても,重要なチャンネルとして活用されるものである。本稿では心理療法,とくに心理アセスメントや面接法,および非言語的療法としての遊戯療法や芸術療法における,こうした非言語的表現を活用する際の留意点を述べる。
人間文化学部