OS4-02 バイオガス混焼高効率ガスエンジンコージェネレーションシステムの開発(OS4 省エネルギー・小型分散電源コジェネ技術)
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概要
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東京ガスとエネルギーアドバンスは、キリンビール株式会社横浜工場殿の排水嫌気処理から得られるバイオガスを最大限に有効利用する新しいコンセプトの混焼システムを開発した。一般に、ビール工場の排水嫌気処理から得られるバイオガスは発生量が時間とともに変動する。そのため、ガスエンジンを安定して稼動させるためには、燃料の不足分を都市ガスを混合して補う必要がある。ところが、バイオガスと都市ガスといった異なる性状のガスを混焼する際には、混焼率変化に伴う出力変動、空燃比変動といった技術課題があるために、慎重に各種制御を行う必要がある。本混焼システムは、都市ガスを予め空気で希釈し、ガスエンジンにおける燃焼性をバイオガスのそれと限りなく近付けると言う新しい方式を採用し、混焼に関する問題を本質から排除した。これにより、ガスエンジンでは混焼率の変化による特別な制御を行う必要が一切なくなり、バイオガス発生量の大幅な変動に対して0〜100%の範囲で混焼率を変化させても追従する事が可能になった。巨大なバッファタンク等を不要にする事により、設置面積のコンパクト化も達成している。この混焼システムを1MWクラスの高効率ガスエンジンと組み合わせる事により、バイオガスCGSとしては世界最高レベルの発電効率を実現し、省エネルギーと環境負荷の低減が達成された。Fig. 1に、我々が開発したシステムの簡略化したシステムフローを示す。
- 2005-06-28
著者
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