5.在宅失語症者の利用している社会制度と障害特性の関係 : 身体障害者手帳と要介護認定の比較
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概要
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在宅失語症者への支援を検討するため、利用している社会制度の実態調査を行ない、影響する要因の検討を行なった。1.失語症者は男性が約7割を占め、平均年齢は63.5歳(SD10.3)、平均失語期間40.9ヶ月(SD26.6)、介護者の8割弱が女性であった。2.身体障害者手帳を交付されている失語症者は25名(64.1%)、要介護認定を受けている者は24名(61.5%)であったが、どちらも利用していない者は6名(15.4%)であった。3.身体障害者手帳の有無では「失語症期間(p<.01)」、要介護認定の有無では「ADL能力(p<.001)」「コミュニケーション能力(p<.01)」に有意な差が認められた。以上のことから、身体障害者手帳取得に比較し要介護認定は、失語症者のコミュニケーション障害が反映されている可能性が示唆された。
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