思春期健康教育教材研究に関する一考察I
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概要
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2004年10月,「ノースランドプロジェクト」について研修・調査する為アメリカ,ミネソタ州ミネアポリスを訪問した。「ノースランドプロジェクト」とは,ミネソタ州立大学公共衛生学部流行病学科(Division of Epidemiology)により開発された,青少年の飲酒を防ぐ,または飲酒を開始する時期を遅らせる事を基本の目的としたリサーチプロジェクトである。このプロジェクトでは,青少年の飲酒を防止するのに有効と思われる,環境,人間関係,行動に関連した様々な活動プログラムを作り上げてきた。小論では,このプロジェクトで開発されたプログラムについて考察し,そのカリキュラムが日本社会の中でも有効か否かについて検証した。プログラムの第一ステップ「Slick Tracy Home Team Program」(STHTP)を浅井学園大学,心理福祉学科三年生のゼミ受講生を対象に試みた。本来,STHTPはアメリカ人の小学6年生を対象にデザインされたものだが,この研究は,プログラムのテーマが日本の地域性を考慮した場合,有効的かつ有益であるかを調査するものである。調査に参加した学生は,日本人の青少年に合わせて修正すべき点はいくつかあると感じたもの,基本的なゴールとプログラムの構成は日本社会にも対応し日本人の青少年の飲酒問題を改善するのに有効であると実感した。なおこの研究は平成16年度浅井学園大学特別研究費の交付を受けて行ったことを付記する。
- 北翔大学の論文
- 2006-03-20
著者
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