談話形成における人称のダイクシスの使用
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概要
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イヴリン・ハッチの「談話と言語教育」(1992)の中で、人称のダイクシスの使用が概説され論じられている。ハッチによれば、ダイクシスとは、人間、場所、時間の中での行動、社会関係を指し示す「指示」の働きをする(1992)。「指示」がないと、利用できる手短な文脈がない場合、あるいは、談話が展開するのに合わせて人、場所、時間をいちいち説明したり呼んだりする必要のない場合、対話者がメッセージを解釈することは不可能となろう。「幼い子供は、自分の聞き手や読み手のために人称のダイクシスを掴んでおくことをしばしば忘れてしまう」(1992、p.213)とハッチは主張する。この論文は、小学校に入学する以前の子供たち(4歳か5歳)から自然に発生したデータを使い、ハッチの主張をさらに詳細に調査する。
- 宇都宮大学の論文
- 2006-03-01
宇都宮大学 | 論文
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