ホームヘルパー養成講座の概要
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概要
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本学にホームヘルパー養成講座を開講したのは2000年4月のことである。2000年4月は、本学が共学化されて大手前大学として再出発した年であり、高齢化社会に対処する福祉施策の切り札として介護保険制度がスタートした年でもあった。また、当時、わが国は長い経済の低迷に喘いでおり、大学卒業後の就職は超氷河期とも称されるような大変厳しい状況にあった。このような背景の下に、福祉分野への就職を支援するキャリア教育の一環として、また、大学における福祉教育の一つとしてホームヘルパー養成講座が開講されたのである。その後、カリキュラムに本学独自の工夫を加えながら6年が経過、これまでに168名が本講座を修了した。本講座の修了者から多数の者が福祉分野に就職するようになり、また、介護福祉士や福祉住環境コーディネーター2級などの福祉資格を取得する者も出てくるようになった。今年は介護保険制度発足以来初めて大きな改革が行われる年である。これを機に、これまでのホームヘルパー養成講座の概要をまとめ、その歩みを辿ることにした。