Diakoptics and Codiakoptics
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概要
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最近G. Kronによって紹介された“ダイアコブテイクス”が複雑な電気回路網の解析に極めて有効であることが認められている[Kdk, Kic, Kmp及びKpi]。更に特殊な条件を持つ回路網では一層簡単化された方法も紹介されている[Wsd及びTse]。それらの方法を要約すれば次のような段階に分けることができる。 (i) 与えられた回路網を数個の部分回路網に分割する。 (ii) 各部分回路網を各個独立に解き等価部分回路網を作る。 (iii) 等価部分回路網を組合せて与えられた回路網の等価回路網を作る。 (iv) 等価回路網の解析によって与えられた回路網の問題を解く。 (i)の段階は切断という操作で行われる。この切断には開放操作と短絡操作の二者を考えることができるが未だ後者については紹介されていない,更に(ii)の段階では等価部分回路網が作られるのであるが,これには端子型と閉路型の二者を考えることができ未だ後者の利用については紹介されていない。(iii)の操作も(i),(ii)の段階に従って導かれる。 (iv)では等価回路網の未知数選たくに点電位と閉路電流の二者を考えることができるが夫夫上の段階に従って便利なるものを使用することが望ましい。 従つて著者はまずKronの方法を単純化し,更に種々の電源の存在する一般回路網に拡張した場合のダイアコプテイクスを紹介し,上述の工夫のもとに“双対ダイアコプテイクス”を新しく提案しようとするものである。その優劣については全く与えられた回路網がいずれの型に属するかによって定まる。
- 1957-03-30
著者
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Onodera Rikio
Faculty Of Engineering Yamagata University
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Ishiyama Noboru
Faculty of Engineering,Yamagata University
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Ishiyama Noboru
Faculty Of Engineering Yamagata University