中心性壊死を合併した髄膜腫の3例
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概要
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症例は,42歳,53歳,68歳の女性3例で,それぞれ大脳円蓋部,大脳鎌,小脳円蓋部に髄膜腫を認めた.発症は1〜2日の比較的急な経過をとった.入院早期に開頭腫瘍摘出術を行った.病理診断はいずれもfibrous meningiomaで,中心性壊死を認めたが,悪性所見は認めなかった.壊死は広範で新鮮なものであり,主要な栄養血管の閉塞が原因と思われた.5年5カ月〜8年1カ月(平均7年1カ月)のfollow-upで再発は認めていない.髄膜腫に伴う中心性壊死について,文献的考察を交えて報告する.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 2007-02-20