腫瘍に対する免疫反応とその計算モデル(セッション7)
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概要
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免疫システムおよび腫瘍に対する免疫反応(腫瘍免疫)を概説する.そのなかで腫瘍免疫ではCTL(細胞障害性Tリンパ球,cytotoxic T lymphocyte)が重要な抗腫瘍効果細胞であること,胸腺で分化したT細胞はリンパ組織内で腫瘍抗原を提示している樹状細胞の刺激を受けてCTLなどの効果細胞に分化し,リンパ管,血管を経由して,腫瘍組織の血管内皮細胞と接着し,腫瘍組織内に浸潤し腫瘍細胞を障害すること,CTLの腫瘍組織の浸潤と組織内定着にはケモカインが重要な役割を果たしていることを説明する.腫瘍免疫の計算モデル作製における困難な点,従来のモデル化における問題点を指摘する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2006-12-21