科学技術関係予算の配分の観点から捉えた研究開発政策の全体設計手法に関する考察
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概要
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我が国の科学技術関係予算のうち研究開発に関するものは,研究開発フェーズ(純粋基礎研究,応用研究等),研究開発の実施判断レベル(ボトムアップ型/トップダウン型)の2軸によって整理できる。この2軸による分析手法により,研究開発関係施策の推進方策の全体設計が容易になり,例えば,情報通信などの国家的・社会的課題に対応した施策は,トップダウン型・非純粋基礎研究の象限に位置づけられ,その科学技術振興のためのマネジメントの基本は重点化である。他方,大学における物理学等の純粋科学の研究は,ボトムアップ型・純粋基礎研究の象限に位置づけられ,その振興のためのマネジメントの基本は多様性である。本稿は,この手法の有用性について検討する。
- 研究・技術計画学会の論文
- 2006-12-08