An Analysis of Chopper Circuits
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概要
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チョッパ回路の伝達関数については,既に,ニ,三の論文が発表されているが,チョッパ回路の構成が少し複雑になると,伝達関数の計算がやゝ困難になってくる。本論文では,まず,CRのみよりなる回路に考察を限定して,チョッパ端子の電圧,電流の性質に着目し,この性質からチョッパ回路の伝達関数を求める公式を得た。この公式は,チョッパ回路のF-マトリックス素子から,直ちに,求められるので,計算が簡単で甚だ便利であり,チョッパ変調回路と,復調回路の各々のチョッパの接触率や,位相が異なっている場合にも適用できる。回路素子が与えられたとき,利得を最大ならしめるチョッパの接触率の値もこの公式から誘導した。 回路に,Lが含まれている場合は,適当な条件が満足されれば,CR回路と同様にその伝達関数を誘導することができる。更に,チョッバ変調回路が,LC共振回路を含む場合でも,そのQが高ければ,変調回路の出力は,平衡変調波となり,その包路線の伝達関数の公式を求めることができた。平衡変調波の復調出力も容易に得られる。
- 山形大学の論文
- 1960-03-30
著者
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Nakatsuyama Mikio
Department Of Electrical Engineering Faculty Of Engineering
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中津山 幹男
Department of Electronic Engineering,Faculty of Engineering,Yamagata University