言語少数派児童の学習に関わる学習支援者の意識 : 「教科・母語・日本語相互育成学習」を行う支援者の事例より
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概要
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近年、増加・多様化の一途を辿る言語少数派児童の学びをいかに保障していくかということが喫緊の課題として挙げられている。本稿は、岡崎(1997)の「教科・母語・日本語相互育成学習モデル」に基づく支援に関わる支援者3名を事例として取り上げ、彼らがどのような意識を持って支援にのぞんでいるのか質的に分析することで、同モデルが言語少数派児童に提供する学びの可能性を考察した。データはインタビューによって収集し、分析にはグラウンデッドセオリーを援用した。その結果、言語面においては、支援者は学習や多角的評価における母語の有用性を認めていることや、児童の母語力の低下に対し高い関心を持っていることが示された。また、実践面においては、支援を通じて児童の情意面のサポートや、母語を活用するための工夫が行われていることが示された。このような支援者の意識は言語少数派の肯定的な学びを作り出す可能性があることが示唆された。
- 茨城大学の論文
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