犬のアジリテイー競技中ならびに競技後の体液および電解質の変化(臨床病理学)
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概要
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本研究では犬のアジリテイ運動において,脾臓の収縮ならびに血管外への体液の移動が血球容積増加に及ぼす影響を評価することを目的としている.電解質濃度ならびに水和状況についても評価した.15頭の犬に100秒間のアジリテイ運動を負荷した.血液サンプルは競技後30秒以内と回復期の5,15,30分に採取した.安静時の値は前回報告してある.PCV,血漿乳酸(LA),血漿総タンパク(TPP),アルブミン(ALB),BUN,クレアチニン(CREA),Cl, Ca, P, Na, K,血漿量(PV),赤血球容積(V_<RBC>),血液量(BV)について運動直後と回復期30分について検討した.アジリテイ競技中にBV, V_<RBC>,PVがそれぞれ12%, 21%, 4%増加し,脾臓の収縮がBV増加の主要な原因であった.安静時の値に比較して回復期後は脾臓における赤血球の貯蔵が回復しBVが減少した.さらに,アジリテイ運動ではClとLAが増加し,ALB, Ca, Pが減少傾向を認めた.
- 2007-01-25
著者
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ROVIRA S.
Department of Animal Medicine and Surgery. Cardenal Herrera-CEU University
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MUNOZ A.
Department of Animal Medicine and Surgery. Cardenal Herrera-CEU University
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BENITO M.
Department of Animal Medicine and Surgery. Cardenal Herrera-CEU University
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