キノコ類のステロールに関する研究
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概要
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207種のキノコの不ケン化物をGC分析及びGC-MS分析で検討し,スクワレン,カルシフェロール,エルゴステロール,カンペステロール,β-シトステロール,シクロアルテノールその他少数の未知物質を検出した。一般にエルゴステロールはキノコの主なステロールであるが,その他のステロールが多いキノコも相当数あり,ステロール含量の比較的少いキノコも少数あった。なお,キノコに存在するステロールの種類などはキノコの種類と深い関係のあることが認められた。終りに,キノコの鑑定につき御教示を載いた今関六也博士,前横浜国立大学教授故今井三子博士,神奈川県林業試験場技官七宮清氏,貴重な試薬を分与して載いた日本大学理工学部教授松本太郎博士,通産省高分子科学研究所技官田中芳雄博士,GC-MS分析の機会を与えられた本学環境科学研究センター並びに分析につき御援助載いた猪子正憲氏に深く感謝致します。なお本研究には食品学栄養学研究室を巣立たれた諸君の積極的な協力があったことを付言させて戴きます。
- 1977-11-30