超合金の電解研削加工に関する実験的研究I 超合金の電解における基礎的挙動について
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概要
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超硬合金の電解挙動はこの材料の電解研削における加工機構を論議するうえで重要である。木報告は電解研削工程で常用されている硝酸ナトリウムおよび硝酸カリウム溶液中における超硬合金の電解挙動を,ポテンシォスタット法を中心に,化学分析を加えながら追求し,電解機構について考察したものである。その結果,超硬合金の電流-電圧特性曲線は電解反応に対応して,1)コバルトだけの溶出域,2)不動態域,3)気體発生域,4)発生酸素によるタングステンカーバイトやチタンカーバイトへの反応域,および5)チタン成分をふくむ合金に見られる二次の極値域の4~5段階からなることが明らかとなつた。 なお本報告は1966年3月11日,精機学会東北支部講演会において発表したものである。
- 山形大学の論文
- 1967-01-20