On the Frameworks of Ethnomethodology
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概要
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日常生活をどのように捉えるか。科学の名のもとに研究者側のもつ諸概念で「分析」「説明」してよいのであろうか。日常生活は、それを生きている人々のリアリティ(現実)に迫ってはじめてあきらかにされうるのではなかろうか。このような問題意識にもとづく方法論の一つに「エスノメソドロジー」がある。この小論は、この方法論の基本的枠組みを明らかにすることを目的にしている。「エスノメソドロジー」という用語に日常を生きる「人々」の視点がすでに含まれているが、その「人々」は日常生活においてどのような態度をとるものなのか。ガーフィンケルの初期の議論にもとづいて、この方法論の基本的前提について論ずる。さらに、日常生活の具体的事象を表わす「アカウンティング」とその特性を明らかにする。最後に、エスノメソドロジーの方法と目標を述べる。
- 九州女子大学・九州女子短期大学の論文