情報リテラシ関連授業科目間の相関性
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概要
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1年次で情報リテラシ、2年次でプログラミングの基礎教育を受けた学生が、その後の3学次の情報処理関連科目でどのような成績をとるかを調べた。成績の推移の調査分析にはデータマイニング手法を用いた。すなわち、情報処理関連科目のテスト結果をランク別の学生数の分布で捉え、科目別ランク間の学生の推移数や推移率を算出し、それに基づき相関ルールを抽出し、ルールの分類によってルールの意味を分析する。抽出された幾つかの相関ルールを要約すると、(1) 1、2年でAランクを取れない学生は3年でAランクを取れないこと、(2)大学入学前予備知識のある(職業課程卒)学生が2年でAとCの2つのランクに分かれることである。したがって、学年が上がるにつれてAランクの学生が減る。情報処理技術者(SE)として社会で活躍するには4科目ともAランクであることが望まれる。このような問題を解決するには、科目間での教育の協力方法を改善する必要がある。なお、著者らが担当する科目は情報処理関連科目の一部であるから、全ての科目の成績を反映した相関ルールが得られていると言えない。しかし、授業の進め方などで改善のヒントが他にも多く指摘されたことで、筆者らが提案するデータマイニング手法は、他の科目においても教育方法や講義内容の改善の自己評価手法として役立つように思われる。
- 静岡産業大学の論文
- 2002-02-28
著者
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