現代ユネスコ論の展開 : その最近の動向と実態を中心として
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概要
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横浜国立大学教育学部教育学科で,学生の研究と教育のために"コーア・コース"を採用して2年余になる。この間,学生たちは各自の研究課題を明確に,集団的な討議と研究な重ね,教官もさまざまなかたちでそれに参加してきた。この改革は,もちろん,いわゆる大学紛争ときわめて深い関係にある。われわれも学生も紛争のなかで,「学問とは何か」「研究とは何か」「大学とは何か」などは何度も討論した。教官と学生とによるカリキュラム委員会も発足し,内実的な大学改革を討議した。それは,いわゆる大学改革案なるものに失望したからでもあり,われわれ自身の<存在>の変革を目指したからでもある。またわれわれ自身の<関係>の変革を目指したからでもある。こうした過程を経て,コーア・コース案が提示され,1つの学科内ではあっても,内実的な変革に各自が志向することとなった。こうした変革と研究の深化の過程で,横浜国立大学現代教育研究所も発足した。コーア・コースの研究を発展させて,現在いくつかの研究テーマと真剣にとりくんでいる。それらは,さまざまなかたちで発表されてきたが,本稿は,それらのうちの「国際教育研究班」の研究の1つである。
- 横浜国立大学の論文
- 1971-12-28