カントの超越論的哲学への道 : 神の存在証明からの新たな方途
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概要
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テーマは,カントの思想の発展とその影響の軌跡を辿ることにある。カントは神の存在証明に30歳代の思索の多くを傾注する。その探究・吟味・精査研究はラジカルであり,思惟の遍歴と思想の変遷は叙事詩的でさえある。また,自然神学,道徳神学,目的論的神学とカントの形而上学的な精神は,哲学と神学,思惟と存在,人間と神の間の緊張を問い続ける。カントの神は常に問題的である。
- 2003-03-31
テーマは,カントの思想の発展とその影響の軌跡を辿ることにある。カントは神の存在証明に30歳代の思索の多くを傾注する。その探究・吟味・精査研究はラジカルであり,思惟の遍歴と思想の変遷は叙事詩的でさえある。また,自然神学,道徳神学,目的論的神学とカントの形而上学的な精神は,哲学と神学,思惟と存在,人間と神の間の緊張を問い続ける。カントの神は常に問題的である。