鵜鷺の書形成考
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概要
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偽書,「鵜鷺の書」の形成に関連した論稿は既にかなりの数に上っている。古くは風巻景次郎氏の「雨中吟の再吟味」・手崎正男氏の「有心」など,近くは石田吉貞氏の「藤原定家の研究」・田中裕氏の「定家仮託書の批判」などが,その主要なもので,特に田中氏の諭稿はこの問題の究明に大きく貢献していると思われる。本稿はそれらの論稿に多くの示唆を受けながら考察したものであるが,問題の性質上,臆測を重ねざるを得ないところが多く,全く試論の域を出ていないものである。
- 横浜国立大学の論文
- 1965-11-30