米国の動態画像アーカイブ(moving image archive)(記録管理の社会的責任,<特集>2006年研究大会)
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概要
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動態画像アーカイブは、映画やテレビ番組、ビデオ作品などを収集保存し、アクセスを提供する。日本よりも早くから動態画像資料の保存に取り組んできた米国の二つのアーカイブの事例を紹介し、動態画像アーカイブとアーカイブズ学、記録管理との接点を模索する。CBSニュースアーカイブは企業内に設置された非公開のアーカイブであり、放送後48時間が経過した番組をアーカイブに移管する手法が特徴的である。また、放送した番組が訴えられるリスクを配慮して、番組製作業務の記録の保存にも注意が払われている。一方,UCLA映画・テレビアーカイブは大学に設置された非営利のアーカイブであり、学外者にも広く公開されている。動態画像資料とその関連資料が学内の複数の図書館やアーカイブに分散されてしまう「メディアの分断」の問題があるが、積極的にアクセスを提供し、次世代の動態画像アーキビストの養成にも関与している。
- 記録管理学会の論文
- 2006-12-18