キリスト教における「宗教性」の発達および援助行動との関連 : キリスト教主義学校生徒を中心にして
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究では,キリスト教主義学校生徒のキリスト教における「宗教性」の発達および援助行動との関連について検討した。まず,Glock(1962)およびVerbit(1970)による「宗教性」に基づいた中高生版宗教意識尺度,宗教行動尺度,および援助行動尺度を作成した(対象者1,999名)。次に,キリスト教主義学校生徒(1,881名)を対象に,キリスト教における「宗教性」の発達的差異を検討した。その結果,「クリスチャンであること」と「家族がクリスチャンであること」がキリスト教における「宗教性」の高さを示す要因となることが示唆された。また,一部のキリスト教における「宗教性」では,学校段階による発達的差異がみられることが示唆された。最後に,中学・高校生クリスチャン(183名)を対象に,キリスト教における「宗教性」と援助行動との関連を検討した結果,親がクリスチャンではない「クリスチャン一世」と親がクリスチャンである「クリスチャン二世」間では異なる特徴を持つことが示唆された。
- 日本発達心理学会の論文
- 2006-12-20
著者
関連論文
- 大学生における友人間ソーシャルサポートの互恵性、自己受容および不安の関係
- 大学生における友人間ソーシャルサポートの互恵性、自己受容および不安の関係
- 中年期以降に発症した中途失明者における障碍受容過程モデルの構成 : ライフストーリーからのアプローチ
- PE019 キリスト教主義学校中学生の「キリスト教における宗教性」に関する差異の検討 : 宗教性発達の心理学的研究(11)
- キリスト教における「宗教性」の発達および援助行動との関連 : キリスト教主義学校生徒を中心にして
- 宗教性尺度の作成