認知症の夫を介護する妻の施設利用に至る体験の分析 : 脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症の家族の介護の違いの事例分析
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概要
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高齢者介護は大きな関心事である。特に認知症高齢者の介護について感心が高まっている。しかし、認知症の介護については多くの研究がなされているものの、一致した見解は得られておらず、要介護高齢者や家族への支援も様々である。在宅で介護する家族は配偶者が多くなっている。今回、高齢者のみ世帯で認知症を持つ夫を介護する妻の、在宅介護から施設利用に至る体験に焦点を当て、分析を行った。夫の認知症の原因疾患により、妻の体験には大きな違いが見られた。脳血管性認知症では身体介護の負担が大きいが、アルツハイマー型認知症では問題行動への対処が困難な状況があった。認知症の夫との関係を再構築する援助が必要であることが示唆された。
- 2006-03-31
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