マウスの胸腺と脾臓におけるIgE転写の比較
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概要
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1週齢から5週齢BALB/cマウスの抗体遺伝子の転写を,胸腺と脾臓で比較した。調べた抗体のクラスのなかで,IgEの転写量に関しては,胸腺と脾臓で明瞭な差異が認められた。胸腺では,雌雄ともに,IgEは1週齢から転写されていた。脾臓では3週齢までは検出できなかった。雌では,3週齢から4週齢の間で,脾臓でもIgEの転写が検出され始めた。雄では,5週齢まででは,脾臓でIgEの転写は検出できなかった。IgEの転写に関して胸腺と脾臓で明瞭な差異が認められることから,胸腺で抗体遺伝子を転写している細胞は,胸腺内の血管内のBリンパ球ではなく,また,脾臓で分化したBリンパ球が流入したものでもなく,発生段階で流入した幹細胞から胸腺内で分化したリンパ球であると考えられる。
- 京都女子大学・京都女子大学短期大学部の論文
- 2005-12-10
著者
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宮田 堅司
京都女子大学家政学部食物栄養学科栄養学第二研究室
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木下 裕子
京都女子大学家政学部食物栄養学科栄養学第二研究室
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山本 愛子
京都女子大学家政学部食物栄養学科栄養学第二研究室
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浅貝 愛美
京都女子大学家政学部食物栄養学科栄養学第二研究室
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瀧本 優子
京都女子大学家政学部食物栄養学科栄養学第二研究室
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辻 朋子
京都女子大学家政学部食物栄養学科栄養学第二研究室
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長谷 麻子
京都女子大学家政学部食物栄養学科栄養学第二研究室
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宮田 堅司
京都女子大学 食物栄養学科栄養学第二研究室
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