中年期男女の介護保険に対する認識度 : 質問紙調査から
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概要
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本研究は、中年期の男女の介護保険に関する認識度を調査したものである。調査の対象者として48歳及び49歳の同学年の男女を対象とし、1)介護保険の利用状況、2)介護保険に対する知識の2点について自記式のアンケート調査を実施した。その結果、中年期の人々の介護保険に対する認識は基本属性による若干の有為差を認めた。全体としては認知度の低さが明らかになった。調査対象者の多くは老親はいるものの介護保険制度を利用するまでの年代にいたっていなかったため、実際に介護保険制度という名前は認知しているものの、内容については基礎的な知識や認知は低かったのであろうと考えられる。介護保険に関する情報源は、マスメディア、市町村の広報・体験談と多方面から情報を得ているものの、知識が定着していなかった。今後、認識や理解を高めていくためには市町村の情報提供の工夫や提供する専門職者がいかにわかりやすく焦点を絞った情報提供するかということが重要であると考えられる。
- 関西学院大学の論文
- 2006-03-15