地域における車椅子バスケットボール愛好者の体力特性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
県内の車椅子バスケットボール愛好者7名を対象として形態計測,筋力,肺機能および最大作業における呼吸循環系の応答より,体力特性について検討を試み,次のような結果を得た.なお,コントロールとして男子大学生7名を用いた.1.胸囲,上腕囲,前腕囲および握力の平均値の比較では,車椅子者が健常者より高い値を示した上肢筋群が良く発達していることが指摘された.2.車椅子者の肺機能は中間呼気流速,最大換気量および最大換気量および最大換気当い値を示したが,その他のパラメータでは全体的の低い傾向がみられた.しかし,いずれの項目でも有意差はみられなかった.すなわち,本研究の被験者の最高損傷高位は胸髄7番であり,呼吸筋は残存していること,また日常の習慣的活動が肺機能を維持のための適当な負荷刺激になり得ているのと思われる.3.車椅子者の分時体重当たりの最大酸素摂取量は17.8-32.0ml(平均28.7ml)で健常者より12%高く有意差が認められた.また,最大下作業時において,車椅子者は同一作業強度に対する酸素摂取量が大きく,効率が良く障害に適応していることが指適された.
- 群馬大学の論文
- 1988-02-29
著者
関連論文
- 160.脊髄損傷による対麻痺者の筋厚・皮下脂肪厚分布
- 405.頸髄損傷による四肢麻痺患者の水泳療法トレーニング、ディトレーニングおよびリィトレーニングが呼吸機能に及ぼす影響
- 16.超音波断層法による脳血管障害片麻痺女性の皮下脂肪厚分布パターンの検討(第100回日本体力医学会関東地方会)
- 15.超音波エコーからみた脳血管障害片麻痺患者の下肢筋におけるDisuse Atorophyの検討(第100回日本体力医学会関東地方会)
- 14.片麻痺患者の等速性下肢筋力発揮時における血圧と心拍数の変動(第100回日本体力医学会関東地方会)
- 486.超音波断層法による脳血管傷害片麻痺患者の下肢における皮下脂肪厚・筋厚・筋力および身体活動量の検討
- 485.実測による酸素摂取量からみた脳血管障害片麻痺者の運動強度の検討
- 192.車椅子バスケットボール選手の体脂肪と筋肉分布
- 医療技術短大体育実技における車椅子バスケットボールとその運動強度
- 視覚にハンディキャップをもつ児童・生徒の有酸素作業能
- 041なF09 超音波断層法による脳血管障害片麻痺の皮下脂肪厚分布パターン : 麻痺側と非麻痺側の比較検討
- 0431103 心拍数変動からみた脳卒中片麻痺患者の病院生活における身体活動水準
- 大学柔道部員の1年間の稽古および補強トレーニングが最大無酸素パワーに及ぼす効果
- 023111 わが国における身体障害者アーチェリーの歴史的変容(I)(2.体育社会学,一般研究A)
- 24. 慢性血液透析患者の授産就労時の作業強度について
- 043H10 スピードスキー競技における心拍数・血中カテコールアミンおよび血中乳酸濃度の変動
- 0430809 車椅子競技選手の上肢の無酸素パワーに関する研究
- 脳血管障害片麻痺の無酸素性代謝閾値(AT)と亜最大運動時のVO_2peakおよび予測最大酸素摂取量との関係
- 0431010 脳卒中片麻痺患者の健側下肢筋力と日常生活の活動性
- 0431009 脳卒中片麻痺患者の身体トレーニングがATおよびVO_に与える影響
- 260. 持久性競技愛好者の最大酸素摂取能力について
- 043G08 身体障害者スキーヤーのアルペン大回転競技における心拍数の変動(4.運動生理,一般研究A)
- 地域における車椅子バスケットボール愛好者の体力特性
- 地域における肢体不自由者スキ-クラブの現状と課題
- 頸髄上位損傷者の水泳療法の運動強度とその効果に関する一考察
- 頸髄損傷入院患者の日常生活時間構造と24時間心拍数
- 023112 地方における肢体不自由者スキークラブの現状と課題(2.体育社会学,一般研究A)
- 14. 重症心身障害児の心拍数変動特性(脳性麻痺ほか)
- 障害者スポーツと体力
- 身体障害者に対するビリヤ-ドの試み
- 頚髄損傷による四肢麻痺の水泳療法
- 463.脊髄損傷による対麻酔患者の皮下脂肪厚分布パターン