起業活動の現状と大学生の起業意識 : アンケート調査結果の分析を中心として
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概要
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本稿では,起業活動の現状を概観するとともに,起業家予備軍を将来形成するであろう大学生を対象としたアンケート調査結果を分析することにより,起業意識の実態を明らかにしようとした。日本の開業率は経年的に低下傾向にあるだけでなく,海外との比較においてもその低調さが顕著である。経済成長への寄与や個人の満足度の向上といった諸点から起業の意義は高いものの,大学生のほとんどは卒業後に一般企業に就職する。しかし,就職後の勤務経験を経てからある程度の資金獲得後に起業を考えるようになる学生は多い。そうした意味では,創業希望者自体は多数存在しており,むしろそうした予備軍が創業を実現できるような環境整備が必要であることを指摘した。
- 千葉商科大学の論文
- 2006-03-31