地理情報を利用した探索的データマッチングの試み
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概要
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近年,個票を用いた分析がかなり一般的なものとなってきている。しかし,自分で行った調査以外では個票データに含まれている情報だけでは分析目的には不足することが多い。その場合,何らかのキー情報を用いて他の調査とのデータ結合を行うことになる。再集計のために個票を用いるのであれば,集計する範囲での特性値がある程度の誤差範囲に収まれば問題ないが,個人の行動分析のために個票データ自体を分析対象とする際には可能な限り正確な推定値を与えるデータ結合を行う必要がある。本稿では「全国消費実態調査」の資産データから土地評価額を計算するために地価情報(地価公示・地価調査)と組み合わせた例を用いて,マッチング過程で地理情報を援用することにより,推定が改善される可能性があることを示した。
- 神奈川大学の論文