これからの音楽教育におけるコンピュータの活用 : コンピュータで出来ること出来ないこと
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概要
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音楽の授業時数削減に対応し,更には生徒達の興味関心を高める効果的な授業を展開するためには何が出来るかを研究。その解決法として昨今盛んになったコンピュータ(ミュージックテクノロジー)を活用し,授業を進めようと提唱する一試案である。先ず音楽学習の有り様を述べ,コンピュータ活用で何が出来,どれほど教師の負担軽減に繋がるかを実験的に考察した。音楽領域の中でイメージ的にはコンピュータと結びつき難い合唱指導,鑑賞指導の実践を論文の中心とした。合唱においては,パート練習の時間が大幅に縮小され,パート間のバランス,フレーズヘの配慮など表現の工夫に多くの時間を当てることが出来,確実に教育効果が上がったことが立証された。鑑賞教育においても,生徒一人一人の関心が高まり,従来の鑑賞教育とは異なる反応が見られた。しかし,コンピュータが全てを可能にするのではなく,技術習得の合理的手段として活用したい。
- 鹿児島大学の論文
- 2005-03-25