<メサイア>研究ノートII : 1741年から1759年の演奏とVersionをめぐって
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概要
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1741年に作曲されてから,ダブリン初演,ロンドン初演・再演とヘンデルの没年迄,変更を加えながら上演され続けた<メサイア>。各上演毎に如何なる変化,編曲,加筆,移調があったか,当時の背景(前稿:<メサイア>研究ノートI)の上に,それらを歌った歌手を,ヘンデルの指揮スコアー(ファクシミル版)に見られる自筆の歌手名,当時の新聞記事,捨子養育院教会古文書等々から調べあげ,歌手の技量に対するヘンデルの思いを考慮しながら,演奏バージョンの変遷を辿った。<メサイア>の中で特に我々に馴染み深い,或いは名曲とされるソロ楽曲の多くが,ヘンデル生存中の18年間の演奏に於いて熟考され,幾種ものバージョンが生まれたこと,今日の<メサイア>演奏がそれらの中から,編者(モーツァルト版等々)によってピックアップされているものであることを確認し,歴史的原点に返った<メサイア>演奏のための指針を求めた研究である。
- 2005-03-25
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