3.鹿児島大学高隈演習林産アスナロ材の材質について
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概要
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鹿児島大学農学部高隈演習林(鹿児島県垂水市海潟)に植林されている樹齢57〜59年生のアスナロ(ヒバ)3本(胸高直径35〜40cm)を供試木とし, 樹幹解析および生材含水率測定用の円盤を採取後, 円盤間の各地上高間の幹材を用いて, JIS規格に準拠した強度試験を行った。これらの実験結果は次のように要約される。1.胸高位置における心材および辺材の平均年輪幅はそれぞれ0.28cm, 0.19cmを示した。2.供試木3本の機械的性質に供した試験片の実験時の気乾比重の平均値は0.55(最大値0.79,最小値0.37), 平均年輪幅0.15〜0.95cm(平均値0.35cm)を示し, 実験時の平均含水率は13〜18%(平均値17%)であった。3.それぞれの機械的性質の平均値を標準値と比較すれば, 曲げ破壊係数および曲げ弾性係数は低い値を示したが, 衝撃曲げ吸収エネルギー, 圧縮強さおよびせん断強さは比較的高い値を得た。
- 鹿児島大学の論文
- 1991-03-27