フィリピン・カトリック教会の見る「フィリピン] : その歴史と文化の見方
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概要
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フィリピンの言論界でなお影響のある「フィリピン人の価値観」論、この事実上「フィリピン人は人付き合いはいいが身勝手で日和見」「宗教的には表面を飾りつつ腐敗し未熟である」という議論が、カトリック教会から生まれ、その政治社会観に基盤を与えている。その結果教会は、フィリピンの歴史形成と社会構造に大きな影響を与えているにもかかわらず、この社会の外部者のように文化を論評する姿勢を保っており、その矛盾が露呈しても責任転嫁する価値構造から脱しきれていない。
著者
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