精子形成過程で特異的に発現する新規基本転写因子の遺伝子構造とDNA診断
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概要
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既に我々は精巣特異的に発現する新規の基本転写因子TFIIA-τを見出し,マウスとヒトのcDNAをクローニングした。この遺伝子は,精子形成過程において転写調節に重要な役割をもち,その遺伝子変異は不妊の原因となる可能性が高い。本論文では,通常のクローニングやマッピング操作なしに遺伝子構造を迅速に解析する方法を提案する。この方法でマウスのTFIIA-τ遺伝子を構造解析した結果,6個のエクソンが5個のイントロンで分断された複雑な構造を持つことが分かった。遺伝子構造に基いて設計したプライマーを用いて,PCR法によるヒトTFIIA-τ遺伝子のDNA診断を試みたところ,男女32名の健常者から得た試料の全てで同一かつ安定した電気泳動パターンが得られた。PCR増幅の結果は,本遺伝子が常染色体上に存在することを強く示唆するものである。
- 群馬大学の論文
著者
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川上 明子
(社)家畜改良事業団・家畜改良研究所
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浜野 光市
信州大学農学部附属農場
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浜野 光市
岩手大学
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近藤 壽彦
群馬大学医学部保健学科
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相澤 明
(社)家畜改良事業団・家畜改良研究所
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猪熊 咲子
群馬大学医学部保健学科検査技術科学専攻
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浜野 光市
(社)家畜改良事業団・家畜改良研究所
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