1961-1997年間日本テレビコマーシャルフィルム(TVCF)の形態と潜在内容の分析。国際マーケティングの,ある記号論的アプローチ
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概要
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日本の広告表現は,顧客の商品に対するの好感と共鳴を喚起する志向を持つ映像中心である。それが,欧米の合理主義と言語中心の広告表現とは違うことはすでに通念となっている。外国人の視点から見ると,日本のテレビ画面は情報を伝達する媒体でありながら情報の障壁でもあるという気がする。その考えを確かめたい小生は,現在吉田英雄財団が所蔵している昭和36年から平成9年までの広告電通賞受賞作を研究対象にした。本論は初めに多くの日本の先学諸氏のテレビ広告表現の領域の研究成果一覧を述べ,次にフランス学派の広告記号論の手法をもって,586本のテレビコマーシャルフィルムの形態と内容を分析した。それからグローバルマーケテイングとオンライン広告時代を背景にし,この40年近くの年月,日本のテレビ広告表現がつくりあげた姿そのままを維持したのかまたはいかなる方向へと進化したのかという興味深い質問に答えようとした。拙稿はフランス語で執筆されたが,その理由は個人の都合の他に,日本の広告理論の学術的な貢献をフランス語圏の読者に紹介したいという気持ちと,フランスの記号論の先駆者たちに対する敬意を表わしたいからである。
- 城西大学の論文
- 1999-11-30
著者
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