高齢者が生き生きとした入院生活を送るために : 主観的幸福感に焦点を当てて
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概要
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老年期は様々な喪失の時期にある。しかし私たちは,たとえどんな喪失の時期であろうとも,幸福で生き甲斐に満ちた人生を送る手助けをしていきたいと思っている。そこで今回入院患者にとっての幸福感に影響のある要因を明らかにし,看護の役割を検討する一助とするために,65歳以上の内科(慢性)疾患のために入院中の高齢者に面接調査を行った。幸福感は先行研究における一般高齢者と比較すると,入院生活を送る高齢者に低かった。また配偶者のない人の幸福感が低く,精神的な健康度に影響を与えたと考える。更に身体的日常生活動作の中で,移動と入浴の要因に幸福感が関与していた。活動レベルの高い人ほど生活に対する充実感があり,幸福感が高い結果を得た。
- 島根県立看護短期大学の論文
- 2004-03-31