保健師が実施した職域における健康診断の事後相談への評価
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概要
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某JAグループの職員4,671名を対象に健康診断を行い,保健師が巡回による事後相談を創意工夫しながら実施している。今回,保健師による事後相談を評価することを目的として,事後相談の対象となった566名(10.5%)に無記名・自記式の調査を行った。その内340名から回答があり(回収率60.1%),今回の研究対象として分析した。その結果,「個人結果通知票」により"自分の身体の状態がわかる"92.7%,"生活習慣の改善についても認識している"95.7%,であることが確認できた。また,事後相談の場における「保健指導」の内容についても"適切"65.0%,"ほぼ適切"16.2%と良い評価を得た。しかし,生活習慣改善の必要性は理解していても行動変容につながっているとは言えなかった。また,20歳代の対象者は自らの健康課題を十分理解できているとは言えなかった。今後は,行動変容が可能となる職場環境の確保への働きかけ,および,若い世代への働きかけの工夫が重要な課題である。
- 島根県立看護短期大学の論文
- 2002-03-31