日常の生活を支える : 児童養護施設における非常勤の臨床心理士による援助のひとつとして
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論分では、筆者が非常勤の臨床心理士として行っている児童養護施設での心理臨床活動について報告し、児童養護施設における臨床心理学的援助について検討した。それらの援助には、日常の生活場面の中で治療的な働きかけをするものと治療的な設定の中で関わるものがある。いずれの場合であっても、常勤の職員との間で達成されたことを強化したり、補ったりする形の援助があること、できる限り自然な形の働きかけが望ましいこと、さらに、治療的な設定においては、対象恒常性を育むことがより容易になる利点があることなどを述べた。
- 2006-03-31