実習中における介護事故防止教育に関する研究
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概要
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今日、介護施設では、ヒヤリ・ハットを含む介護事故が顕著にみられ、大きく注目するようになってきた。そして、介護福祉実習中の学生からは、介護事故の報告を頻繁に受けるようになってきているのが現状である。これに対応して、介護福祉士教育の立場からみて、介護事故防止教育の必要性を感じた。そこで、本稿は介護福祉実習中の介護事故の実態を分析し、その結果を基に介護事故防止教育に反映させることを目的とした。介護福祉実習中の調査の結果を分析すると、第1段階における介護事故発生率は95.3%であった。発生時期をみると、実習1週目が2週目より起こりやすかった。事故内容は、食事介助中の食べこぼしや、誤嚥が多くみられた。発生場所は、食堂が最も多いが、ベッド上、居室、廊下等とあらゆる日常生活場面で事故が発生していた。この結果から、介護事故防止教育の必要性を再確認した。
- 2006-02-25