ラレル文の習得 : 留学生・子ども・大人のラレル文習得の比較
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概要
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「ラレル文」は多義文である。同じ形式で受身,自発,可能,尊敬という機能をあわせもつことから,習得に時間がかかる項目の一つである。本稿は,「用法基盤モデル」(Langacker 1987, 1988, 2000)を分析の枠組みとして,大人群・子ども群・留学生群に「ラレル」を含む文を生成してもらい,そのトークン頻度,タイプ頻度,生成順序を分析,比較した。その結果,子ども群は動作主を省略した直接受身文で被害を表すものが,大人群は直接受身文と間接受身文が,留学生群は可能を表す文が,基本スキーマであることが示唆された。
- 東京経営短期大学の論文
- 2006-03-15