海外におけるストレス研究の動向 : 青年期を中心に
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論文の目的は,ここ2,3年の海外(主に英語圏)における青年期に関するストレス研究(レビュー)論文を検討し,最近のストレス研究の動向と今後の課題を明らかにすることであった。方法として,文献データベースPsycINFO (CD-ROM)を2つの条件で検索した。検索第1条件は,発表年度(1999〜2002.4)・stress・検索Language (English)・Journal Article,第2条件はLiterature Review/Research Review・年齢層(adolescence)であった。抽出した合計64本の展望論文のうち主要なものを,(1)ストレスとメンタルヘルス,(2)PTSDに関する展望研究,(3)薬物乱用に関する展望研究,(4)その他の展望研究,の4つに分類し検討した。その結果,各問題領域下で実態を克明に描きだそうとしており,ストレス緩和のための方法論を深く追求しているという動向が明らかとなった。今後は,「ポジティブ心理学」「ポジティブ社会科学」の文脈で,ストレスが研究されていくことが重要と考える。
- 2006-03-15