社会秩序はいかにして形成されるのか。個人が利己的に行動することで、予定調和として自生的秩序が構成されるのか。それとも欲望を禁欲的・自覚的・道徳的に自己抑制することで可能となるものなのか。本稿では、経済学や政治学で論じられる政策の基準について概観し、自由と公正をめぐる社会秩序の形成について考察する。
東京都立大学