房総半島中部金剛地付近の中・上部更新統
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概要
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房総半島中部金剛地付近に分布する,中・上部更新統の上総層群・下総層群を火山灰に注目して層序学的研究を行った.今まで火山灰を用いた研究が行われていなかった地域を含む,詳細な地質図を作成した.調査地域に分布する上総層群・下総層群は北東-南西の走向を持ち,北西に緩く傾いている.各累層境界やテフラの標高からその傾きを求めると,4°から0.3°の範囲であり,上位層に向かって連続的に小さくなっている.また,調査地城東部の大沢付近では傾きが小さくなり,周辺と比べてやや盛り上がった構造を持つ.調査地域の下総層群の各累層関係は,基本的に整合関係である.例外的に,木下層は明らかに金剛地層から清川層までを不整合に覆っている.
- 地学団体研究会の論文
- 2000-01-25