日本における第四紀後期の地殻変動研究の意義(<特集>最も新しい時代における変動と地震)
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概要
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地震活動との関係での測地学的地殻変動研究の必要性.一等水準点の改測によって,現在山地は隆起し,平野は沈降する運動が進行していることが確かめられている.このような山地の隆起運動にともなって,その周辺にせん断歪が大きくなり,被害地震の大部分はそこに発生する傾向があることが明らかにされている.このように,測地学的地殻変動は地震活動と密接な関係にあることから,地域地質に精通した地質家が,地震活動との関係で測地学的資料を研究し,地震の予知,災害の防止に貢献することを期待したい.現在は過去の鍵であるが,測地学的地殻変動は動的地球像への鍵をも与えてくれる.
- 1997-01-25
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