南部北上帯津谷地域の上部ペルム系登米層のチャネルー斜面堆積物
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概要
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南部北上帯の津谷地域に分布する上部ペルム系登米層は外浜以深の環境に堆積した泥質岩卓越相からなる.海岸部に露出する登米層について堆積相解析を行った結果,泥質陸棚,チャネルー斜面,および斜面-堆積盆底の各堆積システムが認められた.泥質陸棚堆積システムは登米層の下部のみにみられる.中〜上部はチャネルー斜面堆積システムと斜面-堆積盆底堆積システムからなり,スランプ堆積物を挟む.舌状堆積体からなる海底扇状地堆積システムは認められない.最も重要なことは上位に向かってより深い環境に変化する傾向で,これは後期ペルム紀のユースタシーに不調和である.登米層に見られるチャネル堆積物の特徴や斜面の形成は,断層運動により堆積盆の内部に新たに沈降域が生じたことを示している.このような構造運動を反映した特有の堆積が,南部北上帯の中部ペルム系から上部ペルム系の堆積期にみられた.
- 1998-11-25
著者
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