飽和一不飽和浸透流解析による斜面の安定性評価

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概要

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本研究では,異なる透水性を有する三種類のモデル斜面を対象に,長雨・豪雨に代表される降雨パターンの違いが斜面内の浸透流挙動および間隙水圧挙動に及ぼす影響を明らかにするため,飽和-不飽和浸透流解析を行った.また,得られた浸透流解析結果を用いて斜面安定解析を行い,斜面内地下水挙動が斜面の安定性に及ぼす影響に関しても検討した.なお,解析条件としてさらにテンションクラック,すべり面および斜面上部からの地下水の流入を考慮した.その結果,降雨のパターンや斜面の透水性の違い,さらにテンションクラック,透水性の低い地すべり粘土層の考慮が斜面内の地下水挙動および安全性に及ぼす影響を,飽和-不飽和浸透流解析結果を用いることにより定量的に明らかにしている.今後,自然斜面内での地下水挙動に関する原位置計測結果等のデータの集積により本解析の信頼性が検証されよう.
地学団体研究会の論文
1996-09-25

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