高周波スネアとAPC (argon plasma coagulation)にて切除した気管神経鞘腫の1例
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概要
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背景.気管原発の神経鞘腫は稀な疾患である.治療としては外科的切除の場合が多く,気管支鏡下に切除された症例は少ない.症例.症例は58歳,男性.主訴は血痰.気管支鏡検査で気管下部左主気管支直上に,膜様部から隆起する腫瘤を認め,生検で神経鞘腫と診断した.壁外浸潤はなく,気管支鏡下切除の適応と考え,全身麻酔下に高周波スネアで切除し,残存腫瘍をAPC (argon plasma coagulation)で凝固焼灼した.3年彼の気管支鏡検査で再発を認めていない.結果.気管原発の神経鞘腫に対し高周波スネアとAPCを用いて気管支鏡下に切除した.3年間再発はなく本法は有用である.
- 日本呼吸器内視鏡学会の論文
- 2006-09-25
著者
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伊藤 源士
市立四日市病院呼吸器科
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池田 拓也
市立四日市病院呼吸器科
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中西 亨
市立四日市病院呼吸器科
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高木 康之
名古屋大学呼吸器内科
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伊藤 源士
市立四日市病院呼吸器内科
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池田 拓也
市立四日市病院呼吸器内科
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