22.戦后大火の年次別規模別分析 : 大火性状の統計的研究
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概要
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我が国都市の過半は空襲による戦災都市である。従つて戦災都市は、戦争以前の街の状態を全く変えてしまっている。かゝる状態の都市に対し、戦争以前の資料による大火統計の数値をあてはめて、大火確率計算のために利用しようとしても、それは無理である。従つてかゝる古い資料を利用するより、このような場合には、できるだけ新しい資料にもとずく統計に依存して現実の都市を研究することが、統計不足から来る不満はあるが、より深く現実に接近し得るものと考えられる。この意味で、終戦後僅か7ケ年(昭和21〜27年)ではあるが、収集した資料を整理し、先ず第一に年次の傾向を探り、かつこれが地方別(都道府県別)に如何なる分布を示しているかを明かにする目的で本研究を進めた。但し資料収集の方法論及び規準、調査以前の諸要件については拙稿「大火調査方法の研究」を参照されたい。
- 社団法人日本建築学会の論文
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