8.新図式消去法とラーメン解法えの応用
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概要
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今日迄ラーメンの実用的解法に対する研究は非常に多きにのぼつているが、殆んどすべてが撓角法に基づく弾性等式の反復法系の解法であると云えよう。本文は従来一向かえり見られなかつた消去法を新しい簡単な図計算法によりラーメンの実用解法として用いる試みである。消去法の図計算法は消去法の数値計算の持つ避げ難い誤差の累加、過大な労力等の致命的欠点を著しく緩和するのみならず、かえつて反復法系解法で得られなかつた特徴-ラーメンの或る荷重に対する計算図は他の荷重に対しても只一部荷重項の計算図を加えれば共通にそのまゝ利用出来るのであつて、積載荷重の部分的減少による不利な応力状態を考慮する必要のあるラーメンの応力計算には見逃せない所である-を発揮するものである。尚本解法は反復法の使用困難とされる水平荷重を受ける矩形ラーメン或は不規則ラーメンの解法にも応用されゝば、すこぶる好都合である。
- 社団法人日本建築学会の論文
- 1954-03-30
著者
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